僕は一生KYでいたいと思う(中国人から見た日本という国)(1)

2019年5月2日

日本は嫌い?

在日12年の僕にとっては、日本という国はなんという複雑な国だろう。日本は住みやすいのか?日本は好きなのか?日本人は親切なのか?日本人は悪い人が多いのか?といった質問を母国の方からよく聞かれるんですが、なんと返した方がよいのか正直、いつも迷ってしまうのです。

なぜなら、一言では言い表せないところがたくさんあり、一つの国の評価をする際には、どうしても自分なりに公平に、正確に評価しようとしてしまうあまり、その場であまり言葉にできないことが多いのです。

そんで、今回僕は自分なりに、日本という国のよいところ、悪いと思ったところを素直に全部書き記していきたいと思います。というのも、日本で生活している以上、日本の悪いところはあるにしても、この国は今後良い方向へ変わっていければなと思っています。

今回はこれについて連載を書いていきたいと思います。日本人のみなさんにとっても、一つの違う見方から、自国を見ることができれば幸いかと思います。

そして、一国の視点にとらわれず、より広範囲でマクロな視点から自国のことを冷静にみつめ、自分自身をも冷静に見つめ直し、なにかの役に立てれば幸いです。

日本は治安がいいの?

僕は中国の内陸部の洛陽という町から来まして、2007年時点ですので、その時はまだ中国は発展途上国で、内陸というのはまだまだ発展が遅れていました。小さい頃から受けてきた教育の中でも治安についてはかなり用心深いというところはあります。

自転車とか鍵をかけ忘れると、すぐに盗まれてしまうくらい、治安はよくなく、それだけ社会に暇人がいるということでもありました。現在になって、当然よくなっていると思いますが、日本の治安のレベルに到達しているか僕は甚だ疑問ですね。

ただ、私の住んでいた洛陽では殺人とかの凶悪犯罪もあまり耳にせず、それほど治安が悪いというわけではない場所ということは確かです。

それに比べて、日本という国は治安においては超優等生だといっても過言ではないほど治安がよかったのです。財布を落としても帰ってくる国、自宅のドアの鍵を何度かけ忘れてもおそらくセーフだという国、これほど安心な国はないですよね。ほんとに素晴らしいと思ったのです。

もちろん社会的な、文化的な理由はあると思います。暇人があまりいないというのも一つの解釈です。

治安という命に関わるポイントにおいては、日本は非常に優れていることが世界においても非常に社会的に売りのポイントになると感じております。というのも、治安が悪いと、生活することが困難ですから、他の要素は議題として上がらないのですから。

空気が読めない=生きづらい?社会

そもそも、僕自身は中国出身でして、生まれてきて日本にきてから、初めて空気ということに気がつきました。というのもおそらくですが、今まで人生の全てにおいてKYであったと言えます。僕自身も否定はしません。

ていうよりも、僕はKYで幸せであると言いたいのです。僕は中国にいた時からマイペースでやってきた経緯があり、そして中国語のことわざで大好きなのは「走自己的路让别人去说吧」ということです。何かというと、「自分の信じた道を歩み、ほかの人になんと言われようが」という意味です。

これはまさに僕の座右の銘と言えるくらい、そのようなKY人生を送ってきました。中国にいたころはなんら不自由なくいきてきて、日本にきたら、どうもそれがうまくいかななくなったのです。

僕は日本の国立大学にいた頃、まず学生みんながグループを形成し始めたことに違和感を覚えました。そして、グループ間は接触を極力避け、無形の壁を作っていることをまだ鮮明に覚えています。

なんでグループを作り、壁を作ることについては、不思議でしようがなかったのです。いろんな人と関わり合いながら、大学生活を満喫するのはもっと楽しいのではないかと思っていたので、そのようにしました。結果からいうと、それで浮いている存在になっちゃったのです。

その間もけっこう努力して日本人の親友を作ろうとしましたが、浮いているせいかなかなかうまくいかず、それで失敗の連続で、とうとう呆れて友達作りについて頑張るのをやめたのです。その時は、同じような悩みを抱えている外国人の友達も何人かいたので、それで慰め合いつつ、なんとかやってこられたと思います。

そうじゃなければ、もう学校もやめて国へ帰ってしまったのではないかと思うと、本当に自分の周りの外人の友達への感謝の気持ちでいっぱいです。これだけたくさん書いたのです、ようは日本では空気というものがあまりにも強調されすぎているのだということを伝えたいと思ったのです。

「私はあなたと一緒です」、「私はみんなに親切です」、「私はあなたたちのこと大切に思っています」、「私はみんな大好きです」みたいに振る舞えという空気は私にとって本当に荷物そのものです。そして私は、それが建前であることも知っているのです。

そんなことをやっていると、自分は不幸になると今は胸をはって言えるようになり、僕はKYで幸せですと言えるようになりました。そして、一生僕はKYでいたいと思ってます。

KYであることは、別に不自由はしないし、無理に人に迎合することなく、親友を作るという投資も集中して本当に馬があう人だけにすればいいのです。というのも、友達作りの投資も合理的になり、芯が強くなり、幸せになりやすくなるのです。

もし、友達がいなければ、それはまだ時期尚早で、友達が現れていないだけ。また、もし彼氏(彼女)がいなければ、それも同じなのです。待つのみです。

日本でKYで悩んでいるあなたでしたら、あなたはきっと孤独でないことを思い出して欲しいのです。そもそもみんな仲良くする必要はなく、人と一緒になる必要もなく、みんなのことを大切にし、好きになる必要もないことを思い出して欲しいのです。

なぜなら、そんなことができるのは、世界においてもごく稀なことで、それは日本という国だからそうなってしまうことを思い出して欲しい。