DEFI入門|ステーブルコインDAIとはなにか?なぜ安定的に1ドルの価値になるの?

2019年10月12日

最近、結構話題になって出てくるMakerDAOとDAIについて、?と思うのではなかろうか。DEFIですよねってわかっていても、具体的には何なのかがちんぷんかんぷんなんじゃないかなって思ってるのは私だけだろうか。

さて、今回はあえてその中でも難問だと私は思っている「DAIはステーブルコインになっている仕組み」について書きたいと思います。

DEFIの人気者

イーサリアム上、今非中央集権化した組織MakerDAOのステーブルコインDAIは最も人気のあるプロジェクトである。約2%のイーサリアムはMakerのスマートコントラクトに入っており、その価値はなんと3億ドル。

どのような魅力があってそうなっているのかな?

MakerDAO

DAIの特徴について

2017年12月にMakerDAOはDAIというステーブルコインを発行した。DAIはイーサリアムのERC-20トークンで、ドルと1対1になるようにペグされている。市場に流通しているDaiの総量と関係なく、1Dai=1ドルである。

Daiはその他のERC-20トークンと同じように取引できる。イーサリアムのウォレットを持っている人たちはそれを所有したり、受け取ったり、交換できたりする。その際は、一切ミドルマンがいらない。いかなる会社、組織もそれをコントロールできない様になっている。これによってDaiが成し遂げられる機能は前代未聞。

Daiはすぐに送金することができ、国境をまたぐ取引もできたりする。手数料は発生しない(イーサリアムの手数料以外)。クライアントはDaiを受け取ることで、大きなベネフィットが得られる。それは仮想通貨の大きなボラティリティから身を守ることができる。同時に、Daiを消費することで、将来値上がりしそうな通貨を使っちゃったなんて心配もないんだ。

そこで、素朴な疑問として、USDTもドルベースのトークンでないかい?って聞きたいかも。

私から言わせてみると、根本的にそれは違うよ。USDTみたいなステーブルコインはどっちかというと、中央集権的なトークンであり、ハッカーの攻撃により閉鎖する可能性が出たり、資金が盗まれたりする。

Daiは違う。非中央集権の象徴であり、ブロックチェーンを信じればそれでいい。

じゃDaiはどうやって運営されているの?

Daiの命名は中国語の人に貸したり、借りたりする動詞の漢字で、貸(dai)という漢字の発音を使って命名した

Daiの仕組み

MakerDAO brand

DaiはTetherみたいに、中央集権的な機構により、その価値を担保していない。そして、本当のドルがバックにあるわけでもない。完全にイーサリアム上のスマートコントラクトにより価値が担保されているのだ。

Daiはゲーム理論の傑作といえよう。経済的なインセンティブにより一つのみの目標を実現させようとした。それは「1Dai=1ドル」ということである。

Daiの価値が1ドルよりも高いときに、仕組み上Daiの価値は下げられることになる。Daiの価値が1ドルよりも低いときに、仕組み上その価値を上げることになる。この仕組に参加したユーザーがこうする理由は経済的なインセンティブである。

もし、あなたがお金を借りたいと思っているときに、ETHも保有している。そしてETHが将来値上がりすると考えていれば、ETHを入れてDaiを生成することが考えられるだろう。Daiを使って取引所でさらに多くのETHを買う。そこで、さらにETHを使ってCDPを生成する。これは完全に第三者なしのブロックチェーン上で完成できる。

もし、Daiへの需要が増加すれば、価格が1ドルよりも高くなると、あなたはDaiを生成し、それを1ドルよりも高い価格で売ることで利益を得られる。また、システムの利率をも調整して、市場に流通しているDaiの総量を調整しつつ、Daiの価格が1ドルになるようにプログラミングされているそうだ。

もし、Daiが1ドルより安いときに、CDPの所有者はもっと安い価格で返還すれば良いことになる。例えば、Aさんが1000ドルを使ってCDPを作ったとしよう。その後500Daiを取り出した。この契約を閉じるのに、500Daiが必要となるのだが、Daiの価格がもし0.99ドルになったとすると、495ドルの価格で500Daiを返還すれば良いことがわかる。そこで、5ドルの利益が出る。

このような需給のバランスでDaiの価値はずっと1ドルに保たれている。そして、Daiの価値が安定し続けて1ドル程度になると、Daiへの市場の関心と自信が高まるという好循環になる。

まとめ

このように、完全に非中央集権化したMakerDAOというエコシステムが生まれて、Defiというキーワードが近年ますます話題として上がってきている。これまで、仮想通貨は「bank the unbanked」(銀行を使えない人たちに使ってもらえるようにする)ということでもてはやされてきて、実際な進捗がないままだったが、Defiが登場することで、進展が一気に加速する気がする。既存の金融・銀行業界に取って代わる可能性だってなきにしてあらずの状態となっている。

これこそ、仮想通貨が世の中に問う一つ重大な問題のように思う。既存の既得権益者まみれの金融・銀行システム(もちろん中央集権的な特性がある)は果たして本来あるべき姿なのか、もっとよいソリューションはないのかと。